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京アニ社長、死刑判決も変わらぬ無念「作品を作り続け、志つなぐ」


 36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の判決公判が25日午前、京都地裁で始まり、増田啓祐裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。最大の争点となった被告の刑事責任能力の有無や程度について、完全責任能力があったと判断した。

 判決後、京アニの八田英明社長(73)が代理人弁護士を通じてコメント出した。全文は以下の通り。

  ◇

 法の定めるところに従い、しかるべき対応と判断をいただきました。長期にわたって重い責任とご負担を担っていただいた裁判員の方々、公正な捜査と関係者への行き届いた配慮に尽力いただきました検察・警察の皆さま、裁判官や書記官その他、裁判の実施に従事いただいたすべての皆さまに敬意を表します。

 判決を経ても、無念さはいささかも変わりません。亡くなられた社員、被害に遭った社員、近しい方々の無念を思うと、心が痛むばかりです。彼ら彼女らが精魂込めた作品を大切に、そして今後も作品を作り続けていくことが、彼ら彼女たちの志をつないでいくものと念願し、社員一同、日々努力をしてまいりました。事件後、当社に加わった若人も少なくありません。これからも働く人を大切に、個々のスタッフが才能を発揮できることを心がけ、可能な限り、作品を作り続けていきたいと考えます。

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