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福岡城に「幻の天守閣」、3~5月限定で“復元” ライトアップも


 福岡市は23日、同市中央区の福岡城にある天守台で、幻とされる「天守閣」を期間限定で設置すると発表した。3月中旬に始まる「福岡城さくらまつり」に合わせ、7色のライトアップを始める。

 福岡城は福岡藩初代藩主の黒田長政と父黒田如水(官兵衛)が1601年から7年がかりで築城した。城内は本丸、二の丸、三の丸からなり、47以上の櫓(やぐら)があったとされる。明治時代以降、城の建築物の多くが失われたが、櫓や石垣などが現存している。

 福岡城を描いた最古の絵図「福博惣絵図」(46年)に天守閣はなく、官兵衛・長政親子は幕府に遠慮して建てなかったと考えられていた。しかし、近年になって天守閣の存在をうかがわせる文書が発見され、存在説が浮上。福岡商工会議所は2023年10月、天守閣について「復元の要否について検討を進められたい」と市に要望していた。同会議所によると、23年度中に有識者・専門家による協議会を設置して議論するという。

 高島宗一郎市長は23日の記者会見で「文化庁としては復元となると(天守閣の)完璧な資料が必要。天守閣の資料が残っておらず、復元は難しい」としながらも、「他にもいろんなやり方があるかもしれず、復興という形になるかを検討したい。いずれにしても夜に浮かび上がる幻の天守閣を見ながら当時を想像し、未来を考えるきっかけになればいい」と期待を寄せた。

 「天守閣」は、公募で選ばれたジェイアール西日本ビルト(大阪市)が設計・建設する。工事の足場などに使う単管で作る。ライトアップは5月末に終え、天守閣は台風シーズン前に解体する予定だという。【竹林静】

「市民の関心高まると期待」

 福岡商工会議所の谷川浩道会頭は23日、「今回の取り組みを大いに歓迎する。これを機に、天守及び福博の歴史に対する市民の関心が高まるものと期待する」とのコメントを出した。

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