藤井聡太王将(21)に菅井竜也八段(31)が挑戦する第73期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、富士フイルム協賛)の第2局が20日、佐賀県上峰町の大幸園で始まった。
藤井王将が開幕局を制して迎えた本局。定刻の午前9時、立会の小林健二九段が対局開始を告げると、藤井王将はまずお茶を一口飲み、一呼吸置いて2六歩と飛車先の歩を突いた。対する菅井八段は8手目で3二飛と3筋に飛車を振り、開幕局に続いて藤井王将の居飛車に菅井八段が三間飛車で挑む戦いになった。
持久戦模様の駒組みが続き、藤井王将は堅い穴熊に囲った。一方、菅井八段は28手目で7二銀と締まり美濃囲いを選択。守りの陣形は双方が穴熊に囲い合った開幕局と違う形になった。菅井八段は34手目で3四飛と浮き、「石田流」に組んだ。
解説の糸谷哲郎八段は「三間飛車は最近、菅井八段が多用しており、自信を持っている作戦。菅井八段が美濃囲いにしたのは後手番でもあり、藤井王将の6六銀(25手目)に反応して素早い攻めを狙う意味があるのかもしれません」と話した。【新土居仁昌、丸山進】