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成長続けるゲーム市場 スマホ時代もハード機が売れるワケ


 2023年の国内のゲーム機市場が前年比27・5%増の2674億円となり、過去10年で最大だった。ソニーグループの「プレイステーション5」(PS5)の販売が前年比2倍超となるなど好調だった。ゲーム機市場が前年実績を上回るのは4年連続。スマートフォンで手軽に無料ゲームが楽しめる中で、2万~6万円台のゲーム機市場が拡大しているのはなぜなのか?

 ゲーム情報誌「ファミ通」を発行するKADOKAWA Game Linkageが12日に調査結果を発表した。

 ゲーム機市場拡大の理由のひとつが、半導体不足の解消による生産の正常化だ。ゲーム機市場の拡大をけん引したPS5は、品薄が解消して店頭でも入手可能となり、前年の2倍超の259万台を販売した。2月にはPS5対応の人気のソフト「ファイナルファンタジー」シリーズの新作の発売が予定されており、好調継続が期待される。

 「スマホには対応していないゲーム機専用の魅力的なソフトが豊富にあることが大きな理由」と分析するのは、ゲームに関するウェブ媒体「ファミ通.com」の三代川正編集長だ。三代川氏は「ストーリー性のある本格的なゲームをしたい、迫力ある大画面で遊びたいなど、スマホとは違うニーズを持つ人も多い」とも指摘する。

 一方で、パッケージソフトの売り上げは同17・4%減の1363億円だった。22年に大人気のポケットモンスターシリーズのソフトが発売されたことによる反動減や、オンライン上でゲームのデータを購入するダウンロード版の販売増が背景にある模様だ。

 今後の国内のゲーム市場はどうなるのか。三代川氏は、人気タイトルのソフトの販売の有無などに左右されるとしながらも「スマホゲームや、ユーチューブでのゲーム配信など、ゲームコンテンツに触れる機会が増えている。ゲーム市場は今後も成長が期待できる」と述べた。

 調査では、22年12月26日から23年12月末までの国内の家庭用ゲームソフト(パッケージ版)とゲーム機の売上高を集計した。全体の市場規模は前年比7・8%増の4038億円だった。

 23年のソフト販売ランキングは、1位「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」(192万本)▽2位「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」(154万本)▽「ピクミン4」(111万本)とトップ3を任天堂が占めた。【加藤結花】

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