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谷川議員は記者に「頭悪いね」、政治家一族の大野議員 その経歴は


 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、派閥から資金のキックバック(還流)を受けた清和政策研究会(安倍派)の2議員(いずれも離党)が在宅で立件された。2人はどんな議員なのか。

 政治資金規正法違反で在宅起訴された大野泰正(やすただ)参院議員(64)は、1955年の保守合同による自民党結党を主導し、初代副総裁を務めた大野伴睦(ばんぼく)氏を祖父に持つ。父も元運輸相、母も元参院議員という政治家一族だ。

 伴睦氏は東海道新幹線の岐阜羽島駅を誘致したとの評価もあり、駅前には伴睦夫妻の銅像が建つ。地元の岐阜県羽島市議によると、かつては「大野支持者にあらずんば羽島市民にあらず」と言われるほどだったという。

 大野議員自身は小学校から大学まで首都圏の慶応系列の学校に通っていたが、県議を3期務めた後は大野家の知名度を生かし、参院選で2回の当選を果たした。

 同法違反で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)は長崎県の五島列島出身。71年に建設会社を創業し、87年から県議に。5期の間に「谷川派」と呼ばれる強固なネットワークを県政界に築いた。2003年に衆院長崎3区から出馬し初当選。7期務め、農水政務官や副文部科学相を歴任した。

 国会などでの振る舞いはたびたび話題になった。16年11月の衆院内閣委員会では質問後に「時間が余っているので」と突然、般若心経を唱えた。今回の裏金疑惑が浮上後、長崎市で記者団の取材に応じた際には、質問を重ねる記者に「頭悪いね」と言い放った。

 地元のベテラン県議は「親分肌で仕事もできるが、政治を商売に使うところがある」と評する。

 事務所関係者によると、谷川議員は10年ほど前に別の国会議員からキックバックの仕組みを耳にしたとみられ、派閥のパーティー券販売に精を出すようになった。自身が創業した建設会社社員に販売枚数を割り当て、社員を通じて下請け企業などに売っていたという。関係者は「みんな付き合いで買っていた。東京のパーティーに実際に行く人はほとんどいなかったのではないか」と話した。【松尾雅也、高橋広之、高良駿輔、志村一也】

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