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イラン外相、ガザ戦闘停止で「地域の軍事行動終結」 停戦求める


 イランのアブドラヒアン外相は17日、スイスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を停止すれば「地域の軍事行動は止まる」と語った。ロイター通信などが報じた。中東で、イランや親イラン武装組織と米国などを巻き込んでの紛争拡大への懸念が強まる中、イスラエルに対して改めて停戦を求めた形だ。

 イランは、イスラエルと戦うガザ地区のイスラム組織ハマスや、イエメンのフーシ派など各地の親イラン武装組織を支援する。16日には「イスラエルの諜報(ちょうほう)機関」を標的にイラク北部のクルド人自治区をミサイル攻撃したとも明らかにしている。

 報道によると、アブドラヒアン氏は「(ガザでの)戦争が続き、拡大する可能性がある」と警告した。ただ、イスラエル軍と砲撃の応酬を続けているレバノン南部の親イラン組織ヒズボラについては「直接参戦したがっているわけではない」と言及。米CNNテレビのインタビューでは、ヒズボラの最高指導者ナスララ師から「イスラエルがハマスへの攻撃をやめれば、ヒズボラも攻撃をやめる」と伝えられたと語った。

 イラクやシリアではイランの支援を受ける武装組織がイスラエルや駐留米軍に対する攻撃を繰り返しており、イエメンのフーシ派は紅海などで商船への攻撃を続けている。米軍はこうした動きを抑止するためイエメンなどの空爆に踏み切ったが、武装組織の動きは収まらず、依然として紛争激化の恐れがある。

 一方、ガザ地区では南部を中心に激しい戦闘が続く。ロイター通信や中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、イスラエル軍の戦車部隊は17日、南部ハンユニスで西方へと侵攻した。イスラエル軍はこの日、ハンユニスで過去24時間に30人以上の戦闘員を殺害したと発表。対するハマスは同地で敵軍の現地司令部にロケット攻撃を実施したと主張した。

 ハンユニスでは17日、イスラエル軍の砲撃により、ヨルダン軍が設置した野戦病院が激しく損傷した。16日には、約7000人が避難するナセル病院で軍の侵攻を恐れる住民が避難を始めていた。人道危機が深まるガザでは、12日以降、通信障害でインターネットがつながりにくい状況が続いている。【カイロ金子淳】

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