「死刑になりたかった」容疑者が供述 茨城・阿見の従業員刺傷

　茨城県阿見町のドラッグストアで従業員が切りつけられた事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された森田竜介容疑者（34）＝阿見町＝が、「死刑になりたかった」旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で明らかになった。

　森田容疑者は14日午後10時25分ごろ、同町うずら野1の「ウエルシア阿見荒川沖店」で従業員の女性（34）の右脇腹を包丁で刺すなどしたとして、駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。

　捜査関係者によると、警察官が駆けつけた際、森田容疑者は抵抗せず、「刃物はどれか」と問いただした警察官に、包丁を指さし「これです」と答えたという。

　約10分前には約250メートル離れたコンビニエンスストア「ファミリーマート阿見うずら野1丁目店」でも従業員の男性（49）が背中を刺されるなどした事件があり、場所と時間が近接していることから県警は森田容疑者が関わったとみて調べている。

　県警は16日、森田容疑者を殺人未遂容疑で水戸地検土浦支部に送検した。【西夏生】