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神奈川県議会、多目的傍聴室設置へ 子連れOK、「泣き声は許容」


 神奈川県議会は、乳幼児連れや足腰が弱った高齢者が気軽に本会議を傍聴できる「多目的傍聴室」を今年3月末までに設置する。開かれた議会の取り組みの一環だが、密閉されていないため音が漏れる。傍聴席では会話や大声を出すことが禁止されているが、議会側は「泣き声は許容」を申し合わせた。5月に始まる第2回定例会から運用する。

 県議会事務局によると、設置場所は本会議場の傍聴席の最上段にあるスペース。幅2・5メートル、奥行き1・7メートルの約2畳分をガラス板で囲う。天井の火災感知器の障害にならず、議場の空調を効かせるため、上部約30センチを開けたままにする。利用者に合わせて可動式のベビーベッドなどを置く。設置費用は約600万円。

 本会議場の傍聴席は階段が急なため、盲導犬を伴う人や、杖を持つ人は利用しづらい。県議会では別途「託児ルーム」を設けており、多目的傍聴室を退出しても、託児ルームで引き続きモニターで傍聴できる。また、事前予約すれば保育士による託児も可能だ。

 10日に年頭記者会見した加藤元弥議長は傍聴席について「高齢の方が急な階段を座りながら下りる姿を目にしたこともある」と打ち明ける。その上で「子ども連れや障害のある人も気軽に安心して議会を見てもらえるようにしたい」と話している。【遠藤和行】

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