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「捕まる」頭に血が… 面会2回、被告の告白 博多ストーカー殺人


 2023年1月に福岡市博多区のJR博多駅前の路上で会社員の川野美樹さん(当時38歳)=福岡県那珂川市=が刺殺された事件から16日で1年がたつ。事件では、元交際相手の寺内進被告(32)が殺人罪やストーカー規制法違反などで起訴され、公判に向けた手続きが続く。寺内被告は起訴後、毎日新聞記者の面会に計2回応じた。川野さんへの謝罪の言葉を述べた一方、事件当日は口論の末、衝動的に凶行に至ったと主張した。

 川野さんは勤務先からの帰宅途中だった23年1月16日午後6時過ぎ、博多駅前の路上で頭や胸を包丁で多数回刺され、失血死した。事件の2日後に寺内被告が殺人容疑で逮捕された。寺内被告は、県警から警告を受けていたのに川野さんの職場に押し掛けたなどとして、事件の約1カ月半前にストーカー規制法に基づく緊急禁止命令を受けていた。

 記者は23年3月と4月、当時勾留されていた県警博多署で寺内被告と面会した。寺内被告は「後悔している。(川野さんに)申し訳ない」と謝罪の言葉を述べた。事件に至った経過を尋ねると、当日に川野さんと博多駅前で会ったのは「偶然だった」と説明。川野さんが「ストーカー」「警察を呼ぶ」などと叫んだため、「俺、捕まる。捕まって俺だけ悪いやつ(になる)」と考えて頭に血が上ったという。口論の末、護身用に持っていた包丁で刺したとし、現場から逃走した理由については「頭が真っ白になった。死のうと思ったけど、死にきれなかった」と話した。

 寺内被告に対する公判の期日は決まっておらず、福岡地裁で公判前整理手続きが続いている。【河慧琳、山口響】

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