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フーシ派、紅海で「米軍の艦船を攻撃」 護衛の軍艦も標的に


 米中央軍は9日、イエメンの親イラン武装派組織フーシ派が紅海のイエメン沖に向け、無人機18機と対艦巡航ミサイルなど3発による攻撃を仕掛け、米英海軍が撃墜したと発表した。フーシ派は10日、「シオニスト政権(イスラエル)に支援を提供している米軍の艦船を攻撃した」と表明。フーシ派は紅海で商船を狙った攻撃を繰り返しているが、護衛する軍艦に対しても大規模な攻撃を仕掛けたことで紛争をエスカレートさせた形だ。

 米中央軍などによると、攻撃は9日夜に発生した。周辺の海域では商船数十隻が航行していたが、負傷者や被害が出たとの報告はないという。英国防省は「これまでで最大かつ最も複雑な攻撃だ」と指摘した。

 フーシ派は、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まって以来、イスラエルに関係する船舶は「正当な標的だ」と主張。イエメン沖で商船に無人機攻撃などを繰り返しており、昨年11月には日本郵船がチャーターして運航する自動車運搬船を拿捕した。

 紅海は世界の海上貿易の約1割が通過する海上交通路(シーレーン)の要衝だが、一部の大手海運会社が紅海を迂回するルートに変更するなど、世界経済への影響が広がっている。

 米英などは昨年12月、商船を護衛する多国籍部隊を発足させ、紅海に艦艇を派遣。今月3日には日米英などが共同声明で、フーシ派に攻撃停止や拿捕した船舶の解放などを要求し、「最後警告」を突きつけたが、フーシ派は商船への攻撃を続けていた。フーシ派は10日の声明でも、「ガザ地区での戦闘が終わるまでは攻撃を続ける」と主張した。【カイロ金子淳】

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