羽田空港の衝突事故、Uターンラッシュ直撃 欠航相次ぎ、困惑

　羽田空港（東京都大田区）で2日に日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故の影響で、福岡空港（福岡市博多区）では3日も羽田便を中心に欠航が相次いだ。年末年始を古里で過ごした人たちのUターンラッシュのピークと重なり、利用客からは困惑の声が聞かれた。

　国土交通省福岡空港事務所によると、事故の影響で羽田空港の一部滑走路が使えなくなったことなどから2日は福岡―羽田間の30便が欠航。3日も福岡―羽田間を中心に少なくとも21便が欠航した。

　福岡空港では3日午前、旅客カウンターに長い列ができた。家族で福岡県八女市の実家に帰省していた横浜市の40代女性は「空港に着いて欠航を知った。他の便も今日はいっぱいで、明日なら何とかなりそうだ。明日から仕事で、息子も部活があるが、近くのホテルを探すか実家に戻るしかない」と肩を落とした。

　このほか、北九州空港（北九州市など）や山口宇部空港（山口県宇部市）、宮崎空港（宮崎市）、那覇空港（那覇市）などでも一部の便が欠航した。【長岡健太郎、竹林静】