2000年12月、東京都世田谷区の宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件から23年となるのに合わせ、宮沢さんの母節子さん(92)が30日、埼玉県新座市にある一家の墓を訪れ、改めて事件解決を願った。
墓には宮沢さん一家4人と12年に84歳で亡くなった節子さんの夫良行さんが眠っている。節子さんはゆっくりとした足取りで墓前に歩み寄り、地面に膝をつけて静かに手を合わせた。
墓参り後、高齢の節子さんに代わり、同行した支援者が心境を報道陣に伝えた。節子さんは「なぜ犯人が見つからないのかな。教えてください。私は頑張っているよ」と5人に伝え、「真相が分かるまで頑張らないといけない」と話していたという。
自宅でみきおさんや妻泰子さん(当時41歳)、長女にいなさん(同8歳)、長男礼ちゃん(同6歳)が殺害されているのが見つかったのは00年12月31日。犯行時刻は30日午後11時ごろ~31日未明とみられている。
警視庁はこれまでに延べ約29万人の捜査員を投入し捜査を続けているが、解決につながる有力な情報は得られていない。情報提供は警視庁成城署捜査本部(03・3482・3829)へ。【岩崎歩】