旦過市場火災、60代を書類送検方針 2度目の火元?の店関係者

　2022年8月に北九州市小倉北区の旦過（たんが）市場一帯で発生した2度目の大規模火災で、福岡県警が火元とみられる飲食店の関係者の60代女性を、業務上失火容疑で27日に書類送検する方針を固めたことが捜査関係者への取材で判明した。

　2度目の火災は22年8月10日夜に発生。飲食店など45店舗延べ3324平方メートルを焼いた。

　消防などによると、火災後、市場に隣接する新旦過横丁（よこちょう）にあった飲食店関係者が「天ぷら油を処理する凝固剤を入れて加熱していたら、油に火がついた」などと説明。飲食店関係者が備え付けの消火器などで初期消火に当たったものの火勢を止められなかったといい、県警はこの店が火元の可能性が高いとみて捜査していた。

　市場一帯では22年4月にも1度目の大規模火災が発生し、42店舗延べ1924平方メートルを焼損。1度目の出火原因について、市消防局と県警は「不明」としていた。【林大樹】