starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

日本企業所有のタンカー、インド洋でイランから無人機攻撃受ける


 米国防総省は23日、インドの西方沖約370キロのインド洋上で、日本企業が所有するタンカー「ケム・プルート」がイランから飛来した無人航空機(ドローン)による攻撃を受けたと明らかにした。火災が起きたが消火され、乗組員に被害はなかった。国防総省は「2021年以降でイランによる商船への攻撃は7回目だ」としている。

 国防総省によると、現地時間23日午前10時ごろ(日本時間23日午後3時ごろ)、帰還を前提としない無人機による「片道攻撃」があった。当時、米軍の艦船は近くにいなかったが、国防総省は「(付近の海域を管轄する)米海軍中央司令部がタンカーと連絡をとり続けている」としている。

 タンカーはリベリア船籍で、日本企業が船主、オランダ企業が運航会社だった。船舶位置情報サイト「マリントラフィック」によると、サウジアラビア東部のジュバイル港からインド西部のムンバイ港に向かう途中だった。この海域では20年以降、自衛隊も航行の安全に関する情報収集を行っているが、護衛艦が付近にいたかは不明だ。

 また、英国の海上警備会社「アンブリー」は23日、インド西部の120キロ沖合で、イスラエル関連の商船が無人機攻撃を受けたと発表した。船体は損傷したが、けが人は出ていない。イスラエルメディアは、イランの無人機による攻撃の可能性があると報じている。

 この海域につながる紅海やアデン湾では11月以降、イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」が「イスラエルと関連がある」と判断した船舶に、無人機やミサイルによる攻撃を繰り返している。米軍によると、23日も紅海南部で2隻のタンカーが無人機攻撃を受けたほか、多国籍部隊の一員として巡回中の米軍艦が自艦の方に向かってきた計4機の無人機を撃墜。フーシ派は対艦弾道ミサイル2発も紅海南部に発射したが、被害はなかった。

 フーシ派の攻撃には、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエルへの反発が背景にある。23日のインド洋でのタンカーへの無人機攻撃と、フーシ派による一連の商船攻撃の関係は明らかになっていない。【ワシントン秋山信一、エルサレム三木幸治】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.