JR東日本が2024年3月のダイヤ改正で京葉線の日中以外の通勤快速と快速を各駅停車に変更する方針に対し、千葉県と千葉市が反対している問題について、JR千葉支社の土沢壇支社長は22日の定例記者会見で「京葉線を使いやすく便利にするという強い思いを持って考えた案。理解をいただくことに専念したい」と述べ、撤回や変更を否定した。熊谷俊人知事と神谷俊一市長に直接面談し、説明をする意向も示した。
ダイヤ改正では京葉線・東京―蘇我間で午前10時～午後3時台を除くすべての通勤快速と快速を各駅停車に変更する。理由について土沢支社長は、通勤快速の利用客数が同時間帯の各駅停車に比べ7割程度であることを挙げ「各駅停車に利用客が集中しているので、混雑を平準化する」と説明。幕張豊砂や新習志野など各駅停車しか止まらない7駅の利用客の利便性向上や、各駅停車の所要時間の短縮（最大7分）などメリットを挙げた。
県と市の反発については「われわれの説明不足」とした。自治体側には15日のダイヤ改正発表前に担当者レベルで事前説明し、発表後も部長級が改めて詳細を報告したと明かした。一方で、市側の意向は神谷市長の19日のX（ツイッター）の投稿で把握したという。【小林多美子】
