三重県志摩市大王町の波切(なきり)漁港で大量の小魚が打ち上がった問題で、県は15日、回収した小魚の死骸が13、14日で計約85トンに上ると明らかにした。15日も漁港では小魚の回収作業が続いた。
波切漁港では、13日朝から小魚の回収作業が始まった。地元の漁業者や市が中心となって回収作業を行い、この間、漁業者には出漁を取りやめるなどの影響が出ている。県は16日以降、建設業者を漁港に派遣し、重機による回収作業を行う。県水産基盤整備課は「漁業者と市と連携しながら回収作業を続ける」としている。
県水産研究所(同市浜島町)の調べで、魚はカタボシイワシと判明。酸欠により大量死したとみられる。【寺原多恵子】