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イスラエル軍地上部隊、ガザ南部侵攻 北部でも攻撃強化


 イスラエル軍のハレビ参謀総長は3日、同軍の地上部隊がイスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区南部に侵攻したことを明らかにした。空軍による支援を受け、徐々にガザ第2の都市ハンユニスを目指すとみられる。一方、同軍はハマスの軍事拠点がある北部ガザ市のシュジャイヤ地区などへの攻撃も強化しており、北部、南部の両方面で戦闘を進める方針だ。

 ハレビ氏は3日、南部への攻撃について「(大部分を制圧した)北部に劣らない攻撃を実施し、同様の結果を手に入れる」と強調。ハマスは3日、南部ハンユニスから約2キロ離れた地点で戦闘員とイスラエル軍が衝突したと発表した。ただ、ハンユニスにはガザ北部から避難した多くの市民が滞在しており、イスラエル軍が地上侵攻した場合、多大な死傷者が出る可能性がある。

 イスラエルのネタニヤフ首相は3日、「我々は武器を持って、敵と交渉を続ける」と述べ、ハマスが拘束する人質を解放するため、軍事的な圧力を強める意向を示した。同盟国の米国はイスラエルに対し、南部の戦闘で民間人の被害をできるだけ避けるように要求している。

 イスラエル軍は3日、ガザ北部のシュジャイヤ地区やジャバリア難民キャンプ、南部ハンユニスなどで激しい空爆を実施。ガザ保健当局は3日、過去24時間で700人以上が死亡したと発表した。軍はハンユニス東部の市民らに対し、ハンユニス西部や南部ラファへの避難を要請しており、地元メディアは荷物を持って避難する人々の姿を報じた。

 またイスラエル軍は3日、ハマスが建設した地下トンネル500カ所をこれまでに破壊したと発表した。多くの出入り口は学校や幼稚園、モスク(イスラム教礼拝所)の建物の中や周辺にあったという。

 こうした中、イスラエルとパレスチナ自治区を訪問した国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は3日の声明で、イスラエルに国際法を順守するように要求した。カーン氏は、ガザで「医師が電灯のない中で手術をしたり、子どもが麻酔なしで手術を受けたりするのは全く正当化できない」と強調し、十分な人道支援物資の搬入を訴えた。一方、10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃についても「人間の良心にショックを与える最もひどい国際犯罪の一つ」と述べ、イスラエルによる捜査に協力する意向を示した。ICCは2021年からイスラエルが占領するヨルダン川西岸やガザの戦争犯罪について捜査している。

 当局の発表によると、戦闘による死者は3日、イスラエル側は約1200人、ガザ側は約1万5500人となった。【エルサレム三木幸治】

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