ウクライナメディアは28日、ウクライナ軍情報機関トップのブダノフ国防省情報総局長の妻マリアンナさんが毒殺未遂の被害にあったと報じた。マリアンナさんが体調不良を訴えたため、検査したところ重金属中毒と診断されたという。治療を受けて現在は回復傾向にあるとしている。
ウクラインスカ・プラウダが、複数の関係者の話として伝えた。マリアンナさんの体調がいつ悪化したかは明らかにされていない。食べ物に何らかの物質が混入された可能性が高いとしている。この他にも、情報総局の複数の職員が毒をもられていたことが確認されており、症状は出ていないものの治療を受けているという。
ロイター通信によると、ブダノフ氏はウクライナの反転攻勢で秘密作戦を主導しており、ロシアの「憎悪の対象」とされる。ブダノフ氏自身も自動車に爆弾が仕掛けられるなど何度も暗殺未遂を経験しているという。【ワシントン鈴木一生】