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「寝耳に水」「なぜ早めた」 北朝鮮の「衛星」発射、戸惑う自衛隊


 北朝鮮が21日夜に「人工衛星」を発射し、東京・市ケ谷の防衛省では自衛隊員が対応に追われた。通告期間よりも前の発射という予想外の行動に「何が起きたのか」「極めて異例で寝耳に水」などと驚きや戸惑いの声が上がった。

 北朝鮮は22日午前0時~12月1日午前0時の間の発射を日本側に通告していたが、発射は21日午後10時43分ごろだった。

 一報を受けて駆けつけた自衛隊幹部は「通告まで時間があったのでゆっくり構えていた。衛星でない別の弾道ミサイルの発射かと思った」と驚きを隠さない。「北朝鮮はあくまで衛星の発射だと主張し、国際社会のルールに沿って発射期間を通告してきた。国際的な信用を落としてまで、なぜ発射を早めたのか」と首をかしげた。

 北朝鮮は軍事衛星の開発を2021年からの「国防5カ年計画」で重点目標の一つに位置づけ、開発を進めてきた。攻撃対象の動向を正確に把握するための「目」として「何としても手に入れたい」(防衛省関係者)とされるが、今年5月と8月の打ち上げは失敗していた。

 ある制服組は「3回連続の失敗は北朝鮮の指導者のメンツがつぶれてしまう。有言実行に向け、準備に時間をかけて、ロシアから技術支援を受けた可能性もある」と推測する。気象条件を考慮して前倒ししたとする見方もあるが、「発射の通告期間は長く、気象条件が良い日取りを選べば済むはずだ」と述べた。【松浦吉剛】

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