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運転手「覚えてない」、ブレーキ痕なし 福岡・高校生ら8人はねる


 21日午前8時15分ごろ、福岡県宇美町宇美5の県道で、軽乗用車が対向車線の路側帯に進入し、登校中の高校生ら8人を次々とはねた。消防や県警によると運転手を含む計9人が病院に搬送され、このうち女子高校生1人が顔の骨を折るなどして一時意識不明となったが、いずれも命に別条はないという。

 県警粕屋署などによると、はねられて搬送された8人は近くの県立宇美商業高に通う男女7人(16~17歳)と福岡市南区の男性会社員(28)。顔を骨折した生徒以外にも女子高校生3人が脚などを骨折。残る4人は打撲や擦り傷を負った。他にも車と接触した人がいた可能性もあるという。

 同署は、軽乗用車を運転していた同県須恵町、自称派遣社員の男性(66)を自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕したが、右足を骨折しており、治療のため即日釈放した。男性は仕事帰りで、事故については「よく覚えていない」と説明しているという。今後は任意で詳しい状況を聴き、より罪の重い同法の危険運転致傷容疑も視野に原因を調べる方針だ。

 同署などによると、男性の車は片側1車線の県道を直進中、交差点の手前付近で急に加速して対向車線にはみ出し、その先の路側帯に進入した。その後は数十メートルにわたり逆走し、男性会社員をはねた後、高校生の集団に突っ込んだとみられる。現場にブレーキ痕はなかったという。

「通学路 安全対策を」

 現場はJR宇美駅の西側約100メートルの住宅地で、当時は通勤・通学の歩行者が多かった。宇美高によると、はねられた7人は2、3年生で、登校中に起きた事故に現場は一時騒然となった。

 近くにいたタクシー運転手は「音がしてぱっと見たら女子高校生が飛ばされていた。ブレーキがかかっている様子もなく、まっすぐに突っ込んだようだった」と話した。現場近くの歯科医院で院長を務める泉水朝二朗さん(59)も「『ドーン』と鈍い音がして、外に出たら医院の外の金網に車がぶつかっていた。女子高校生ら5、6人が倒れたり、座り込んでいたりするのを見た」と語った。現場近くに住む女性(26)は「福岡は狭い歩道が多く、いつか何か起こるのではないかと思っていた。通学路なので歩道を広げたり、ガードレールを設置したりしてほしい」と要望した。【佐藤緑平、河慧琳、山口響】

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