starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

高級車のような乗り心地 山陰走る新型特急「やくも」試乗会


 JR西日本は7日、来春から岡山と出雲市間(島根県)に導入する「特急やくも新型車両」(273系)の試乗・内覧会を初めて実施した。「山陰・伯備線の風景に響く車体と、我が家のようにくつろげる車内」をコンセプトにした新型車両は沿線自治体、観光商工関係者ら約150人を乗せて松江―根雨(鳥取県日野町)間を往復。錦秋の伯耆路を走り、乗り心地の良さをアピールした。【山田泰正、中尾卓英】

 車体は、大山の朝日や宍道湖の夕日などをイメージした「やくもブロンズ」で彩られ、内装は、グリーン車は黄土色、普通車は緑色を基調とした座席を配置したことが特長。座席の椅子を引き延ばすことでお座敷にもなる「セミコンパートメント」(1両4区画12席分)も導入した。

 佐伯祥一・JR西山陰支社長は「44両に160億円あまりの開発費をかけた車両の素晴らしさをアピールし、ビジネス、旅行客などの交流人口拡大に役立てたい」と語った。

 試乗会(試運転)は4両編成で午前10時52分に松江を出発し、米子(鳥取)を経て午後0時36分に根雨に到着した。この日は、地図データを基に山岳部で車体の傾きを機械的に制御して揺れを減らす「車上型制御付き自然振り子装置」は開発段階のため稼働しなかったが、ややゆっくりめの運行がかえって乗り心地の良さを際立たせた。

 試乗した伊木隆司米子市長は「現行の381系車両がカローラ(乗用車)とすると、273系はクラウンのような高級感。駅周辺の衰退が進む沿線自治体が『ここにしかないもの』を持ち寄って観光振興に生かしたい」。

 やはりヘビーユーザーの﨏田(さこだ)淳一日野町長は「生山駅(日南町)と交互に停車する特急列車が根雨駅に少しでも多くとまってもらうことが願い。『撮り鉄の聖地』と呼ばれる我が町に多くの乗降客に来ていただく起爆剤に」と期待していた。

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.