ホタテ7トン、2192万円相当をだまし取った疑い 85歳逮捕

　代金を支払う意思がないのに取引を持ちかける「取り込み詐欺」の手口で、ホタテ700ケース計7トンをだまし取ったとして、警視庁築地署は31日、住居不定、無職、浜元治正容疑者（85）を詐欺容疑で逮捕したと発表した。

　逮捕容疑は2017年6～7月、岩手県内の水産物加工会社と偽の売買契約を結び、ホタテ計700ケース（約2192万円相当）をだまし取ったとしている。「私がやったことに間違いない」と容疑を認めているという。

　築地署によると、浜元容疑者は知人男性（昨年末に死亡）の依頼で、被害に遭った会社に、ホタテを販売するよう持ちかけた。当初は代金を支払い信じ込ませ、最終的に計700ケースをだまし取ったという。死亡した男性がホタテを別の会社に1265万円で転売し、浜元容疑者は30万円の報酬を受け取ったとみられる。【木原真希】