starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

東海道新幹線のワゴン販売、31日で終了 「寂しい」と惜しむ声


 1964年の開業以来続いてきた東海道新幹線「のぞみ」と「ひかり」車内でのワゴン販売が、惜しむ声が上がる中、31日で終了する。駅ビルや駅構内が充実し、乗車前に弁当やお茶などを買って車内に持ち込むことが増えたことに伴い、車内売り上げが減少していた。

 11月以降はグリーン車限定で、座席にあるQRコードをスマートフォンで読み込んで注文する「モバイルオーダー」をスタートさせる。飲料品など約15点が買える。

 JR東海によると、車内販売の売り上げは90年初頭をピークに下降傾向に。のぞみ停車駅における改札内店舗の2018年度の売上高は、10年前の08年度と比べ16%増加したが、車内販売はほぼ半減した。

 新幹線の輸送量増加に伴い、乗務員(パーサー)の数も減少してきた。通常は3人態勢だったが、現在は約3割の新幹線で2人に。車内でパーサーを呼び止める機会が減り、客が「何かほしい」と思った時に買えない状況は「効率的ではない」としてモバイルオーダー化に踏み切った。

 仕事で新幹線をよく利用するという名古屋市瑞穂区の会社員、坪井尊征さん(48)は「寂しい。出張の帰りに車内でビールを買って『プシュッ』という音を聞くと、オンからオフになれた」、福井市の女性(67)は「慌てて乗った時に土産物をちょっと買うのに便利だった。(駅構内の店は)いつも混んでて落ち着いて買えない」と残念そうに話した。

 一方、JR西日本の山陽新幹線では今後も車内販売を続ける。【藤顕一郎】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.