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米、アラブ諸国との連携急ぐ 戦闘拡大回避と民間人保護目指し


 中東地域を歴訪中のブリンケン米国務長官は14日、サウジアラビアの首都リヤドで同国のファイサル外相と会談した。両氏はパレスチナ自治区ガザ地区の民間人を保護するための方策について協議。ブリンケン氏は15日、サウジの実権を握るムハンマド皇太子兼首相とも会談した。バイデン政権は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘拡大の回避と民間人の犠牲増加を防ぐため、アラブ諸国との連携を急いでいる。

 ファイサル氏は会談で「(戦闘の)被害者は民間人であり、民間人を標的にすることは非難しなければならない」と指摘した。その上で「ガザ地区に人道支援を実施するための交通手段を確保できるよう我々は協力する」と述べ、民間人が退避するための「人道回廊」の設置に向けて米国と連携する姿勢を示した。

 ブリンケン氏は「ハマスはテロリスト集団だ。唯一の目的はイスラエルを破壊し、ユダヤ人を殺害することだ。全世界がそのように見なさなければならない」と強調した。ハマスとイスラエルの戦闘拡大を避けるため、アラブの「盟主」を自任するサウジの協力の重要性も訴えた。

 ロイター通信によると、サウジは米国の仲介によるイスラエルとの国交正常化の交渉を凍結しているという。ブリンケン氏とファイサル氏は、サウジとイスラエルの正常化交渉についても意見交換した可能性がある。

 ブリンケン氏は14日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでも同国のムハンマド大統領と会談した。ブリンケン氏は、ハマスの攻撃に対するUAEによる明確な非難と戦闘拡大を防ぐための外交的関与に謝意を示した。

 ブリンケン氏は15日にエジプトを訪問。ハマスとのパイプを持つエジプトと人道回廊の設置などについて協議する見通し。【ワシントン鈴木一生】

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