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藤井聡太8冠、“どうして強いの”と聞かれ「幸運だった」 一問一答


 将棋の第71期王座戦五番勝負第4局を制し、前人未到の8冠全冠制覇を達成した藤井聡太名人(21)が、大逆転で勝利した対局から一夜明けた12日、京都市内のホテルで記者会見した。「まだ実感が湧かない。うれしい気持ちとともに、これまで以上に将棋の内容に高いレベルが求められる」と語った。主な一問一答は次の通り。【最上聡】

 ――昨夜は一晩、どう過ごしたか。よく寝られたか。

 ◆終局も遅かったので、部屋に戻って軽く対局を振り返った。軽くと思いつつ、いろいろ考えてしまったが、普段通りに眠れた。

 ――師匠(杉本昌隆八段)や家族からメッセージは。

 ◆家族からはおめでとうというメッセージはもらった。師匠は忙しいかと思うので、まだ連絡はないが、こちらから報告できればと思う。

 ――一夜明けて、改めて8冠の感慨、思いがあれば。

 ◆王座戦で8冠に挑戦することは貴重な機会と思っていたし、実現できたことに実感が湧かないのが正直なところだが、うれしい気持ちとともに、これまで以上に将棋の内容に高いレベルが求められるかなと思っている。

 ――以前、20歳までに一つのピークと言っていた。21歳になった今、どのあたりにピークを想定しているか。

 ◆まだ伸びしろ、改善の余地は多いかと思っている。10代の頃と違って、意識的に取り組んでいかないと棋力を伸ばすのは難しいと思っている。どうすれば実力を高められるかは考えていきたい。

 ――8冠をどれくらい維持できるか、目標はあるか。

 ◆目標は全く考えていない。竜王戦(の七番勝負)も始まっているし、これからの番勝負をできる限り、いい内容のものにしたい。

 ――2016年のプロデビューからの成長を振り返って、どういったことを感じるか。

 ◆タイトル戦に初めて挑戦するまではある程度の時間がかかったが、それ以降のタイトル戦では自分の実力以上の結果が出ている。今後、結果に見合うだけの実力が求められると思う。

 ――(全タイトルで)完全に追われる立場になったが、戦い方が変わったりするか。

 ◆盤を挟んでしまえば、立場の違いは全くない。これまでと変わらない気持ちでいいのかなと思っている。

 ――王座戦の第3局も第4局も逆転勝利という評判。どうして藤井さんだけ勝てるのか、どうして強いのか。

 ◆第3局、第4局も苦しい将棋で、逆のスコアでも全くおかしくなかったと思っている。幸運だったのかなと思っている。運というのは、どちらに出ることもあるので、もっと実力が必要と感じることが多いシリーズだった。

 ――対局のあったウェスティン都ホテル京都の茶室は、王座戦ではたびたび会場になっている。昨日は、どんな環境で指したのか。8冠を京都で達成したことについて感じることがあれば。

 ◆初めての対局場だったが、静かで素晴らしい環境で、集中して対局できたかなと思う。他棋戦でも何回か京都で対局があり、なじみ深いところですし、達成できたことをうれしく思っている。

 ――今の心境を揮毫(きごう)するとしたら。

 ◆まだ考えていないのですけど……恐らくどこかで扇子が出るのでお待ちいただけたら(笑い)。

 ――2冠達成のとき、新しいパソコンをご褒美にと口にしていたが、8冠という区切りに、こういうものを買いたいというご褒美があれば。

 ◆私自身は勝ったときのご褒美は考えていなくて、むしろ勝ったときも負けたときも、モチベーションを保つことが大事と思っている。負けたときに気分をよくすることを意識している。

 ――劣勢の場面で幸運を引き寄せる力もあるかと思う。そういう場面で藤井名人が心掛けていることは。

 ◆苦しいとき、そのまま自然に進めてもさらに苦しくなってしまうので、なるべく相手玉に少しでも迫る形をつくって、何とか複雑にすることを考えて指していた。

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