starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

「13歳の女の子が味わった」恐怖 横田めぐみさん弟、沈痛に語る


 北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(行方不明時13歳)の弟で、拉致被害者家族会の横田拓也代表が6日、福井県小浜市で講演した。「時間がない」と切迫した危機を訴え、早期の全面解決に向けて後押しを求めた。

 めぐみさんは1977年11月15日、新潟市でクラブ活動からの下校途中に拉致された。北朝鮮に運ばれるめぐみさんは施錠された船室に閉じ込められ、到着した際には扉をかきむしった指先が血まみれだったと伝えられる。横田代表は「13歳の女の子がその恐怖を味わった。家族としても国民としても心が痛く、姉に申し訳ないと思う」と沈痛に語る。

 おしゃべりでしっかり者だった姉がいなくなった家庭は、一日にして会話のない暗い雰囲気に一変した。当時9歳の横田代表も、「子どもながらに姉を話題にできない気持ちが強かった」と振り返る。拉致問題が広く認知されるきっかけとなっためぐみさんの実名公表の際は、「家族でけんかに近い言い合いがあった。そうしたつらいプロセスがあって今があると知ってほしい」と、被害者家族としての46年間の重みを語った。

 全面解決の絶対条件に「被害者全員の即時一括帰国」を挙げ、「私は言葉を武器に、熱意を込めて一人一人に伝える。皆さんはそれをさらに多くに人に伝えてほしい。それが彼らにはない、民意の強さになる」と話し、署名活動や拉致問題の伝承に協力を求めた。【高橋隆輔】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.