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霊園の運営巡りトラブル 住職殺害の2容疑者、計画的に準備か


 東京都足立区の寺院「源証寺」住職の大谷忍昌(しのまさ)さん(当時70歳)が死亡した事件で、殺人容疑などで逮捕された霊園開発会社代表の男性らが、大谷さんとの間で霊園の運営を巡ってトラブルとなっていたことが、捜査関係者への取材で判明した。寺院敷地内の焼却炉からガソリン入りのペットボトルも見つかっており、警視庁捜査1課は、逮捕された2人が計画的に準備したとみて詳しく調べている。

 逮捕されたのは、千葉県鎌ケ谷市の霊園開発会社「鵠祥堂(こくしょうどう)」代表、斎藤竜太(50)=鎌ケ谷市=と、同社役員の青木淳子(63)=東京都練馬区=の両容疑者。2人は7月22日深夜、寺院敷地内の地下にある納骨堂に練炭28個を置き、翌23日朝に納骨堂へ入った大谷さんを一酸化炭素中毒で殺害した疑いが持たれている。

 捜査関係者によると、源証寺は2020年9月、敷地内に樹木葬霊園「足立セメタリーパーク」を開設した。鵠祥堂は霊園の墓石販売を担当していたが、捜査1課が関係者から話を聞いたところ、販売方針を巡って寺院側と意見が食い違うなどトラブルの存在が浮かんだという。

 また、納骨堂内で見つかった練炭は、2本平行に並べられた卒塔婆の上に置かれており、床との間に隙間(すきま)を作って空気の通りをよくして燃焼時間を長くする細工だったとみられる。

 さらに、納骨堂から南に約15メートル離れた焼却炉の中からはガソリンが入ったペットボトル十数本も見つかった。大谷さんは普段から、寺院で出た廃材などをこの焼却炉で燃やしていたという。練炭やペットボトルは同じ時間帯に置かれたとみられるという。

 斎藤容疑者らが事件の数日前に練炭やガソリンを複数回に分けて購入した形跡があるといい、捜査1課は逮捕された2人が大谷さんの行動などを把握して、いずれかの方法で殺害しようと計画したとみている。

 捜査1課は8日、大谷さんに対する殺人容疑などで2人を送検した。【木原真希、岩崎歩、菅健吾】

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