日本維新の会の鈴木宗男参院議員は6日、党に事前の届け出を行わずにロシアに渡航したことについて「手続きが遅れたのは事務所の責任で、その責任者は私だ」と語った。「(北方領土の)元島民の声を届けることが必要だ。(ロシアに)行ったことは良かった」とした上で「行ったら駄目だという規制や強制力があるものではない」とも述べた。鈴木氏の処分を検討している維新の馬場伸幸代表、藤田文武幹事長と国会内で面会後、記者団に語った。
鈴木氏は1~5日、ロシアを訪問してルデンコ外務次官らと会談した。
鈴木氏は、ロシアによるウクライナ侵攻に関し「私はロシアが勝つと思っている。ウクライナは(欧米から)武器や資金をもらっているから長引いているだけで、これをやめただけでも収まる。早く停戦に持ち込むべきだ」と記者団に語った。太平洋戦争を引き合いに出し、「日本が半年早く降伏していれば、東京大空襲も沖縄戦もなく、広島・長崎に核(原爆)が落とされることもなかった。悲惨な思いをウクライナにはさせたくない。早く停戦に持ち込める環境整備の一助になればという思いで(ロシアに)行った」とも語った。【加藤明子】