ロシア原子力巡航ミサイル発射成功 松野官房長官「深刻に懸念」

　松野博一官房長官は6日の記者会見で、ロシアのプーチン大統領が核弾頭を搭載できる原子力推進式巡航ミサイルの発射実験に成功したと明らかにしたことに関し、「核兵器が使用される可能性を深刻に懸念するとともに、ロシアの核兵器による威嚇も使用もあってはならない」と述べた。

　ミサイルは、ウクライナへの軍事支援を巡って対立を深める欧米への新たなけん制材料になるとみられる。松野氏は会見で「一刻も早くロシアによる侵略を止めさせることが必要だ。我が国は国際社会と連携し、今後も厳しい制裁など外交的取り組みを進める」と強調。一方で、「日露が隣国として対処する必要のある事項は、何が我が国の国益に資するかという観点から適切に対応する」とも語った。【古川宗】