ジャニーズ事務所の性加害問題を巡る記者会見で、特定の記者やフリージャーナリストを指名しないようにする「NGリスト」が作成されていた問題で、同事務所は5日、ホームページで見解を公表した。事務所の関与を否定した上で、メディアとの対話を継続するとしている。全文は以下の通り。【デジタル報道グループ】
会見前々日に委託会社が提示
10月2日に開催した弊社の記者会見に関して、一部報道機関により、指名する記者と指名をしない記者を決めていた旨等の報道がなされています。
弊社は、会見前々日に本件について会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをいたしました。
その時にコンサルティング会社がメディアのリストを持ってこられて、そこにNGと言う文字があったので、井ノ原(快彦氏)が、「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」と言いました。その時に会見を委託したコンサルティング会社の方は、では当てるようにします。と答えました。
そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております。
ですから今回流出したと言われている資料は、弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません。
委託会社に謝罪を依頼
会見を委託したコンサルティング会社に、このことをきちんと伝え、謝罪してほしいとお願いしましたが、外資なので本国の許可が必要で調整に時間がかかると言われてしまいました。
弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言うような失礼なお願いは、決してしておりません。
関係役員全員にも、もう一度確認し、誰もそのようなお願いなどしていないことも再確認いたしました。
「メディアと対話継続したい」
弊社としては、今後は、メディアの皆様との健全な関係を築き、対話を継続してまいりたいと考えていたところです。
今回は、会見を委託したコンサルティング会社がしたことであっても、それは弊社が雇った責任があると言われれば、その通りであり、大変悩みましたが、現時点でわかっていることだけをご報告させて頂きます。
今後も弊社は、故ジャニー喜多川による性加害問題に関する弊社の再発防止策、および、被害に遭われた方々への補償、さらには、弊社の社名変更と新会社設立に関する取り組みに関し、適宜・適切にすべての関係の皆様に説明責任を果たしていく所存です。何卒(なにとぞ)、事情をご賢察の上、引き続き、ご指導・ご鞭撻(べんたつ)を賜りますようお願い申し上げます。