韓国最大規模の水産市場「釜山共同魚市場」は5日、9月の取引量が約1万7395トンで、取引額は約421億ウォン(約46億円)だったと発表した。ともに前月比増加しており、8月下旬に始まった東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出の影響が取引には出ていないことがわかった。
発表によると、8月の取引量は約1万6361トン、取引額は約328億ウォンで、9月はそれぞれ6%、28%増えた。単価も1キロ当たり2007ウォンから2419ウォンに上昇した。
また、韓国政府は5日、国内で生産・流通している水産物と天日塩の放射能検査を1万4000件以上行った結果「1件も不適合事例がなかった」と発表した。海洋水産省の朴成訓(パク・ソンフン)次官は「検査を徹底し、安全管理に最善をつくす」としている。【ソウル日下部元美】