ウクライナ南部ザポロジエ州メリトポリのフェドロフ市長は4日、ロシア占領下の南部トクマクで、数日前からロシア軍将校の家族らが避難を始めるなど「混乱が発生している」との見方を示した。ウクライナのメディア「ウクラインスカ・プラウダ」が伝えた。
報道によると、トクマクでは学校など教育機関の移転が始まったという。また、4日には商店や市場の休業も発表された模様だ。
トクマクはロシア軍が拠点とする同州の要衝で、ウクライナ軍が奪還を目指している。「混乱」の詳細は不明だが、トクマク周辺で戦闘が激化している可能性もある。
また、英国防省は4日、ロシア軍がトクマク上空で9月下旬に自軍の最新鋭戦闘機スホイ35を撃墜した可能性があるとの分析を公表した。同機の損失は5機目という。【ロンドン篠田航一】