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鉄骨の土台、強度不足か 大林組が警視庁に説明 八重洲の工事事故


 東京都中央区八重洲1のビル建設現場で男性作業員5人が鉄骨とともに落下して死傷した事故で、鉄骨のはりを下から支える柱形の土台の強度が不足していた可能性があることが、捜査関係者への取材で判明した。土台は「支保工(しほこう)」と呼ばれ、工事を担当するゼネコン大手「大林組」(東京都港区)側が、警視庁の任意の事情聴取に伝えたという。設計を工事の途中で変更したという趣旨の説明もしているといい、警視庁捜査1課は、業務上過失致死傷容疑も視野に事故原因を詳しく調べている。

 事故は9月19日、JR東京駅近くの再開発地区のビル建設現場で発生。7階部分で作業していた男性作業員5人が、鉄骨とともに3階部分に落下した。5人のうち2人が死亡し、3人が重軽傷を負った。捜査関係者によると、5人は当時、はりとして使用する鉄骨をクレーンでつり上げ、7階部分に仮設置する作業をしていたという。

 捜査関係者によると、支保工は鉄パイプをやぐらのように組んだ柱形で、3階から7階部分に設置して下から鉄骨を支えていた。事故当時、先に4本の鉄骨を仮設置した後、5本目を別の鉄骨にボルトで固定してクレーンのワイヤを外したところ、鉄骨が支保工と一緒に崩れ落ちたという。

 捜査1課は5本の鉄骨の重さに耐える強度が支保工になかった可能性もあるとみて、設計変更の経緯などを詳しく聞き取っている。工事は大林組などの共同企業体が手がけており、大林組は4日、毎日新聞の取材に「捜査中のため回答は差し控える」とコメントした。【木原真希、岩崎歩、菅健吾】

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