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自治会費使い込みの前町議 半年で230万流用か 奈良・斑鳩


 自治会費を使い込んだとして辞職した前奈良県斑鳩町議の大森恒太朗氏(41)が、自治会の定期預金約170万円を無断で解約していたことが3日、関係者への取材で明らかになった。別の自治会口座から約60万円が出金されていることも判明し、いずれも使途が不明だという。

 自治会は9月までの半年間で、少なくとも約230万円が出金されたとしている。大森氏は2022年度から自治会で会計担当を務めており、自治会は不正な出金の総額がさらに増える可能性もあるとみている。

 大森氏は「自治会費を使い込み、迷惑をかけることになりそうだ」との理由で、2日付で議員を辞職した。所属する日本維新の会県総支部にも離党届を提出したが、支部は受理せずに同日付で除名処分とした。

 関係者によると、大森氏は2022年4月から自治会の会計担当となり、自治会の複数の口座について通帳や印鑑を管理していた。私的流用の疑いは8月中旬、秋に開く地元の祭りについて協議していた際に発覚。前任の会計担当者から大森氏に引きつがれた祭り関連の資金が、本来の金額より数万円少ないことに自治会幹部が気付いたのがきっかけだった。

 大森氏は当初、資金は祭りで使う法被のクリーニング代に充てたと幹部らに説明し、証拠として領収書を提出した。しかし、実際にクリーニングが行われたのか確認できなかったため幹部らが問い詰めると、「領収書はうそだった」と語り、使い込みを認めたという。

 自治会が大森氏の管理していた複数の通帳を調べたところ、今年4月から9月末までの間に、約170万円の定期預金が自治会の了承なく解約されていた。また、別の口座からも約60万円が出金されているのも確認。これらの使途について大森氏は「株に使った」と説明したという。大森氏は幹部の一人に返済の意思を示したという。自治会は22年度の会計についても不自然な出金がないか調査している。

 大森氏は3日、毎日新聞の取材に「維新が明らかにしている内容以上のことは何も言えない」と話した。【川畑岳志、木谷郁佳】

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