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EU、7800億円のウクライナ支援を提案 キーウで外相会合


 欧州連合(EU)27加盟国の外相らは2日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、会合を開いた。EU域外での外相会合は初めて。EUのボレル外務・安全保障政策上級代表(外相)は会合後の記者会見で、ウクライナに対し2024年に最大50億ユーロ(約7800億円)の支援を行うことを提案したと明らかにした。

 欧米諸国ではウクライナに対する「支援疲れ」も見え始めているが、ボレル氏はウクライナのクレバ外相との共同会見で「ウクライナの自由と独立のための戦いを支援する我々の決意は固い」と語った。クレバ氏は「プーチン(露大統領)が最も望んでいることは西側諸国がウクライナ支援に疲れることだが、思い通りにさせてはいけない」と訴えた。

 ボレル氏は最大50億ユーロの支援のほか、ウクライナ軍兵士に対する訓練やEUとウクライナの防衛産業の協力強化、偽情報などを利用したロシアの「ハイブリッド攻撃」への対策などで、引き続きウクライナへの支援を続けていく方針を示した。また、ウクライナのEU加盟について「(EUが)ウクライナに与えることができる最も強力な安全保障上の関与だ」と述べ、ウクライナが「加盟への道を進んでいる」と強調した。

 ウクライナを巡っては侵攻の長期化に伴う欧米の「支援疲れ」が懸念されている。米国では9月30日、議会が可決したつなぎ予算からウクライナへの追加支援が外された。スロバキアで同日実施された総選挙では、ウクライナ支援に反対する中道左派の野党が第1党を確実にした。10月15日に迫るポーランド総選挙を巡っても、極右野党などが支援に否定的な論調を強めている。【ブリュッセル岩佐淳士】

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