日本英語検定協会は29日、英検の「準2級」と「2級」の間に新たな級を新設すると発表した。2025年度から導入する予定。級の新設は31年ぶりで、同協会は「準2級と2級のギャップを埋めることで、学習者に身近な目標を提供する」としている。
英検はこれまで、高校1年生で準2級、高校卒業時に2級の取得を目標レベルに設定していた。ただ、教諭や生徒から「準2級と2級の間には、高い壁がある」といった声が寄せられていた。
同協会による合格者のデータ分析でも、5級から準2級までは、次の級の合格までの期間が約1年だったが、準2級から2級は約2年だったこともあり、新たな級の導入を決めたという。
同協会は新たな級について「高校2年生にふさわしい英語力レベルを客観的に示したうえで、小さな成功体験の機会を提供し、学習者のモチベーションの維持を図りたい」としている。【大沢瑞季】