10年前の死亡ひき逃げで37歳容疑者逮捕 有力情報で時効目前に

　千葉市花見川区で2013年に発生した死亡ひき逃げ事件で、千葉県警千葉北署は28日、印西市竜腹寺の自称無職、戸田昌宏容疑者（37）を自動車運転処罰法違反（過失致死）の疑いで逮捕した。道路交通法違反（ひき逃げ）は時効（7年）が成立していたが、有力情報を元に自動車運転処罰法違反の時効（10年）目前に逮捕した。

　逮捕容疑は同年11月5日午後8時25分ごろ、同区犢橋町の市道で乗用車を運転中、対向してきた原付きバイクに衝突。運転していた同区千種町の会社員、舘下敬子さん（当時47歳）にけがをさせ、そのまま逃走したとしている。舘下さんは搬送先の病院で死亡した。戸田容疑者は容疑を否認している。

　同署によると、現場は片側1車線の緩やかなカーブ。同署は目撃情報から14年に戸田容疑者に事情を聴いていたが、容疑を否認。今回、戸田容疑者の関係者からの情報提供で容疑を裏付ける有力な証拠が見つかったという。【林帆南】