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119番殺到 東京消防庁「不要不急の通報切ります」 全体の2割強


 東京都内で119番がつながりにくい事態に陥っている。インフルエンザの流行や残暑などが一因とされるが、不要不急の通報も全体の2割強に上る。本当に助けが必要な人の通報の妨げになっているとして、東京消防庁は「不要不急の電話については最後までお話を聞かずに切断する場合があります」と異例の呼びかけを繰り返している。

 東京消防庁によると、今年の119番の通報件数(9月25日時点)は、前年同期比5万2471件増の81万3130件に達している。現在の集計方法になった2015年以降で過去最多となった22年の103万6645件を上回るペースで推移しており、暑さが厳しくなった6月以降は特に通報を受理するまでに時間がかかるようになったという。

 一方で、不要不急の通報も目立つ。「エアコンの設置をお願いしたい」「トイレの水が止まらない」など緊急性のない無関係な電話や、無言電話といったいたずらなども全体の2割強を占める。これまでは、消防業務と無関係な内容でも話を最後まで聞いて別の連絡先を助言するなどの対応をしてきた。だが、業務が逼迫(ひっぱく)した状況が続き、不要不急と判断した場合は途中で打ち切る対応をすることにしたという。

 東京23区内の119番を集約する総合指令室「災害救急情報センター」(千代田区)では連日通報が鳴りやまず、職員を増員して対応しているが、依然としてつながりにくい状況が続いている。

 また、つながりにくいからといって複数の電話機を使って通報する人も多く、それにより回線の混乱や、受け付けの確認作業の煩雑化につながっているという。東京消防庁は「通報する際は、一つの電話でかけ続けてほしい」と訴える。

 救急車を呼ぶか迷った時には、電話相談ダイヤル「#7119」(救急相談センター)や、インターネットで検索できる「東京版救急受診ガイド」の利用を促している。【岩崎歩】

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