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対馬市議会、開始前に騒然 市長が核のごみ調査反対を表明するまで


 「議会の請願採択を重く受け止めながらも対馬の将来に向けて熟慮した結果、文献調査を受け入れないとの判断に至った」

 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、長崎県対馬市の比田勝(ひたかつ)尚喜市長は27日の市議会本会議で、第1段階の文献調査の受け入れをしないと表明した。議場で見守っていた反対派の市民からは喜びの声が上がる一方、推進派市議は、口を真一文字に結んで厳しい表情を見せた。

 比田勝氏は午前10時前、市議会が入る庁舎前で車から降りると、報道陣の問いかけに「おはようございます」とだけ答えて足早に通り過ぎていった。

 議会は開始前から騒然とした。一部報道で「市長が受け入れ反対表明へ」と伝えられたことから、推進派市議が議場の市長席にいた比田勝氏に詰めより「議会軽視だ」と批判。比田勝氏が色をなして反論する場面もあった。本会議場の傍聴席約40席は駆けつけた市民らで埋まり、関心の高さがうかがわれた。

 午前10時半前の開会から2時間近くが経過し、本会議の終盤に市長が壇上に立って「受け入れ反対」を表明すると、傍聴していた市民から「おー」という声が上がり拍手が起きた。市議会は今月12日に調査受け入れを求める請願を賛成多数で採択したが、市長と意見が割れることになり、議場の推進派市議からは落胆の声が漏れた。

 議会後、反対署名を集めた市民団体「核のごみと対馬を考える会」のメンバーは「核のごみ!! 比田勝市長 反対!!表明」と書かれた手作りの号外約50枚を議会周辺で配布し、通行人にアピールした。【城島勇人、栗栖由喜】

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