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市長名で葬儀に供花「副市長の私費で」 後援会名義も 大阪・高槻


 7月に大阪府高槻市内であった市民の葬儀で、「高槻市長」と浜田剛史市長の後援会名を記した供花2基が贈られていたことが分かった。同市は市長名の供花は石下誠造副市長が私費で準備し、違法性はないと主張している。

 26日の市議会一般質問で北岡隆浩市議(無所属)が明らかにした。供花は7月上旬にあった市民の葬儀で「高槻市長」と「はまだ剛史後援会 新たな飛躍をめざす市民の会」とそれぞれ札を付けて置かれていたという。

 選挙区内の有権者に対する政治家やその支援団体からの寄付は、公職選挙法に触れる恐れがある。市の担当者は「市長は葬儀場に並べられていたことなどは認識していなかった」と説明。市選管は「市長名の供花は違法性はない」とする一方、後援会名義の供花は「公選法に抵触する可能性がある」とする。

 石下副市長は「ボランティア活動で市に大いに貢献された方の家族で、内規を元に検討した。市長の事前承諾がなくても理解を得られると判断した」などと答弁した。

 浜田市長は毎日新聞の取材に「職名での供花は市としての弔慰を表したものと理解している。『市民の会』の供花については個別の団体に関することで、お答えする立場にない」とコメントした。

 北岡市議は、石下副市長と市長後援会を公選法違反で刑事告発することを検討している。【小坂春乃】

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