毛穴にたまった皮脂や角質の汚れを肌を傷つけずに取り去ることができるという小林製薬（大阪市）が開発した鼻用洗浄料「ケアナボン ひたし洗い液」（300ミリリットル入り、希望小売価格税別1200円）が注目を集めている。昨年から一部地域でテスト販売したところ、予想以上の売り上げやSNS（ネット交流サービス）の反響を受け、全国の薬局やドラッグストアで28日から販売を始める。
昨年のテスト販売では、想定の約4倍の売れ行き。使い方を説明するSNSの動画は1000万回再生にのぼった。使った人の口コミを見ると「汚れが取れてつるつるになった」「商品名や使い方がおもしろい」「取れた汚れが見えるからくせになる」といった声が寄せられ、全国販売につながった。
使い方は、洗浄液を入れた専用の樹脂製カップに鼻を浸し、指を添えてもむことで水流を起こして洗う。その後、軽く水ですすげば完了だ。汚れが落ちると透明だった洗浄液が白く濁る。
鼻をこすらず洗えることや、洗浄液が中性で肌への刺激が少なく、乾燥する時期でも毎日使うことができるという。
開発のきっかけは、男性が鼻だけを強くこすって洗う姿を見て、肌へのダメージが気になったことだ。角栓の汚れ落とし効果と肌への負担の少なさに着目し、洗浄液や鼻カップの形状に改良を重ねた。企画提案から商品化まで約3年かかったという。【嶋田夕子】
