韓国最大野党・李在明代表、ハンストを24日目で終了 18日に搬送

　韓国の進歩系最大野党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）代表は23日、尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権の強権政治に抗議するためとして8月31日から続けていたハンガーストライキ（ハンスト）を終了した。開始から24日目だった。

　李氏は今月18日にソウル市内の病院に搬送され入院しているが、点滴を受けながらハンストを継続していた。李氏を巡っては、検察当局が背任や外為法違反などの容疑で逮捕状を請求し、逮捕同意案が21日に国会で可決された。裁判所が26日に逮捕の是非を審査する予定。共に民主党は「医療スタッフと協議して裁判所への出廷など一時的な外部日程を消化する」としており、李氏の今後の動向が注目される。

　党によると、医療スタッフが李氏にハンストの終了を強く勧告したという。党内などから終了を求める声が上がっており、党内の混乱収束を優先した可能性もある。今後、回復に向けた治療に入る。

　韓国紙・朝鮮日報によると、24日間のハンストは、1983年に当時野党代表だった金泳三（キム・ヨンサム）元大統領が民主化を求めて実施したケースよりも1日長いという。【ソウル日下部元美】