ウクライナ軍、「ロシア黒海艦隊の司令部を攻撃」 クリミア半島

　ウクライナ軍は20日、ロシアが一方的に併合した南部クリミア半島にあるロシア黒海艦隊の司令部を攻撃したと明らかにした。ロイター通信が伝えた。詳細は明らかにしていないが、ウクライナメディアによると、司令部がある半島南部の軍港都市セバストポリ近郊で爆発があったとの情報があるという。

　米CNNテレビによると、ウクライナの情報当局者も20日、クリミア半島を攻撃したことを認め、「（ロシア軍の）補給拠点を破壊する作戦が行われている」と述べた。ウクライナ軍はクリミア半島に対する攻撃を強めており、13日には大規模なミサイル攻撃で大型揚陸艦と潜水艦を損傷させたとされる。

　一方、ウクライナ各地ではロシア軍による砲撃や空爆も続いている。CNNによると、東部クピャンスクでは19日、ミサイル攻撃で市民少なくとも6人が死亡。中部クレメンチュクでは20日、製油所が無人機攻撃を受け、火災が発生したという。【カイロ金子淳】