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吃音の自助団体「言友会」山形で発足 「楽に語り合える場を」


 なめらかな発話が難しい吃音(きつおん)をもつ人たちの自助団体「言友会」が9月、山形県内で初めて発足した。東北各県では宮城に続き2例目。言語聴覚士ら支援者の協力を得ながら、当事者同士が安心して語り合える場づくりを目指す。

 団体の名称は「山形言友会」。17日に山形市内で交流会が開かれ、県内の当事者や支援者ら約30人が参加した。会長の長岡儀英さん(34)=同市=が「さまざまな年齢や立場の当事者が集まり、自分の価値観を話し合える場をつくりたい」と設立を宣言した。

 交流会では全国の言友会を取りまとめるNPO法人全国言友会連絡協議会(全言連)の横井秀明事務局長が講演。吃音を隠したり避けたりしようとする「もがき」自体が症状の悪化につながると指摘し「(当事者同士が)楽に話すことができる環境で語り合うことで、吃音を直視することができ、症状の克服にもつながる」と当事者団体が存在する意義を強調した。

 言友会は1966年に東京で初めて発足した吃音者のための自助団体で、加盟団体は山形県を含め全国38都道府県に広がっている。NPOや任意団体など設立形態はさまざま。交流や勉強会などを通じて症状の受容や克服に取り組んでいる。東北にはこれまで宮城県にしかなかったため、山形県内の当事者は県境を越えて参加せざるを得なかった。

 この日は「仕事」や「人間関係」などをテーマにグループディスカッションも行われ、参加者は普段感じている悩みを打ち明けたり、アドバイスし合ったりした。当事者の男子大学生(21)=同市=は「これまで当事者と話したことがなかったが、みんな実は同じような悩みを抱えていたということが分かった」と充実感をにじませていた。

 次回の交流会は10月8日午前10時、同市城南町1の山形市市民活動支援センターで。問い合わせは事務局(090・6255・4410)。【遠藤大志】

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