「大きなチャレンジ」 愛知県初の女性首長が初登庁 長久手市

　愛知県で地方自治法施行以来、初の女性首長となった長久手市の佐藤有美市長（45）が19日、初登庁した。記者会見で「男性、女性問わず、意欲のある方が活躍できる社会にしたい。全国の市長のうち4％しか女性がいない中、私が飛び込んだこと自体が大きなチャレンジ」と述べ、管理職に女性を積極登用する考えを示した。同市では部長9人のうち女性は1人しかいない。

　佐藤市長は職員約100人の出迎えを受けて市役所に入り、花束を受け取った。その後、幹部職員約25人に訓示。市の情報を積極的に発信する▽市民の声や要望が届く市役所になる▽事業を総点検し変えるべき所は変える――の「見える、届く、変わる」を市政運営の基本姿勢にすると説明し、「誰もが希望を持てるまちを作っていきたい。どうか私と同じ方向を向いてくださるようお願いします」と求めた。

　佐藤市長は2011年から12年間、子育てをしながら市議を務め、無所属3人による8月の市長選を制し初当選した。【荒川基従】