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燃料高騰でも乗客5倍の路線バス、敬老の日で1日無料に 山形・鶴岡


 敬老の日の18日、山形県鶴岡市中心部で路線バスの乗車料が無料になり、多くの高齢者らでにぎわった。庄内交通(同市)が、ふだんバスに乗り慣れないマイカー世代の利用を増やそうと、1日限定で初めて実施。バスターミナルに到着する車両はどれも満員が目立ち、乗車を待つ人たちの長い列ができた。

 運転免許を返納したばかりという市内の70代女性は「(バスに乗って移動する)練習を兼ねて夫と一緒に来てみた」と話し、路線図で目的地の停留所を探して乗り込んでいた。

 同社は2022年10月、燃料費高騰が直撃する中で、減便や路線の縮小ではなく、利便性を向上させることで乗客を増やす方針を決定。市内を循環する路線バスを大型(55人乗り)からワゴン車(12人乗り)に小さくする一方、運行便数を12便から48便に増やし、バス停の間隔も300メートルを基準にそれまでの58カ所から79カ所に増やした。

 その結果、約1カ月で乗客数は前年同月比3倍の約4500人に急増した。その後も右肩上がりに増え、今年8月には同5倍の6000人超になった。

 同社の高橋広司常務は今回の無料化について、市内で65歳以上の高齢化率が22年に35・9%と全国平均(29・1%)を大きく上回っていることに着目したと明かし、「バス会社としての使命は人々の移動手段を確保すること。ICカードの導入などの便利さをPRし、さらに利用者を増やしていきたい」と話している。【長南里香】

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