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ハエ取り紙の製造技術から生まれた商品“mt”とは 岡山で企画展


 ハエ取り紙からマスキングテープ(マステ)まで手がけるカモ井加工紙(岡山県倉敷市)の創業100年を記念した企画展が、同市の倉敷美観地区にある倉敷アイビースクエア内「愛美赤煉瓦館」で開かれている。

ハエ取り紙や養生テープが主力商品

 カモ井加工紙は1923(大正12)年に創業。国産初のハエ取り紙や工業用養生テープなどの粘着テープを主力としており、近年ではおしゃれな図柄のマスキングテープ「mt」を発売し、現在はアジア、欧州、アメリカに輸出している。

 会場では、同社の歴史と紙・粘着技術を紹介するパネルや、ワークショップなどを行っており大勢の人が訪れている。

工業製品の思い込み外し「mt」誕生

 文具・雑貨向けのマスキングテープを2008年に発売するきっかけは、会社に届いた手紙。手紙は同社の作る和紙のマスキングテープの新しい使い方を伝えてくれる内容だった。同社の岡本直人さんは「それまで工業用品だと思いこんでいた固定概念を崩してくれ、深い感銘を受けた」と話す。その後リクエストに応えて、20色のテープが完成し、mtブランドが誕生したという。

 現在は、mtで培ったデザイン力を生かしたカラフルなハエ取り紙が一般家庭でも使用されたり、工業用マスキングテープにカビ防止効果を加えたりするなど新旧の技術が融合しているという。

 東京から友人と倉敷観光に来た女性(29)は、入り口のインスタレーションの美しさにつられ会場に入ったそう。フランス人アーティストのエマニュエル・ムホーさんが和紙でできた約100色のテープで作ったという。「普段よく目にするマスキングテープのmtが、もとは倉敷のハエ取り紙を作っていた会社だったと知って驚いた」と語った。

会場ではガチャガチャや限定商品販売

 また会場の一角ではカプセル玩具「ガチャガチャ」や限定のマスキングテープなどの販売も行われ、以前から同社のマスキングテープを集めている倉敷市内の親子は「行列に驚いたが100周年の限定品のために並びます」と話していた。

 30日まで。問い合わせはmtプロジェクト事務局(086・465・5800)【今東理恵】

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