ビッグモーター街路樹損壊容疑で被害届 兵庫県と神戸市が

　中古車販売大手ビッグモーター店舗前の街路樹が枯れるなどした問題で、兵庫県は13日、土壌調査で除草剤成分が検出された県管理道路沿いの「伊丹北店」（川西市）について、器物損壊容疑で被害届を川西署に提出した。

　県によると、県管理道路沿い8店舗のうち同店など計3店舗で植樹が枯れたり消失したりしていた。土壌調査では同店のみ除草剤成分を検出し、時効が成立していないとみられるため被害届を出した。同社は2店舗で除草剤の使用を確認したと県に回答し、3店舗で原状回復する意向を示している。県は道路法に基づき土壌調査などの費用負担や現状復旧を命令する。

　神戸市も13日、市道沿いにある「神戸北店」（同市北区）について、有馬署に器物損壊容疑で被害届を提出した。

　店舗前に約200メートルにわたって植えられたケヤキ22本のうち14本が枯れているのが見つかり、2021年6月に伐採していた。市の問い合わせに店舗が23年8月、「（除草剤を）散布した可能性が否定できない」と回答。その後の調査で2種類の除草剤成分が検出された。店舗側は現状復旧に向けて全額を負担する意向という。【宮本翔平、山本康介】