スーパークレイジー君に辞職勧告 宮崎市議会が全会一致で可決

　宮崎市議会は11日、知人女性に性的暴行をしてけがをさせたなどとして、不同意性交等致傷容疑で逮捕された市議の西本誠容疑者（37）への議員辞職勧告決議案を全会一致で可決した。決議に法的拘束力はない。

　決議案は議長と本人、欠席者を除く37人の市議が提出。「宮崎市議会や宮崎市に対する市民の信頼を著しく失墜させている」と指摘した上で、「議員本人がこの事態を重く受け止め、速やかに自ら議員の職を辞すべきである」と勧告した。起立採決で議長を除く出席議員37人全員が賛成した。

　西本容疑者は3日午前4時ごろ、30代の知人女性を市内の宿泊施設に連れ込み、性的暴行をするなどして全身打撲など約7日間のけがをさせたとして、6日に宮崎県警に逮捕された。接見した弁護士によると、容疑を否認している。

　西本容疑者は「スーパークレイジー君」の名前で4月の市議選に立候補し、トップに次ぐ4195票を集めて初当選していた。【下薗和仁、塩月由香】