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食用に適さない「資源米」からごみ袋 新潟市、指定袋として導入へ


 新潟市は8日、焼却時の二酸化炭素(CO2)排出量の削減を図るため、市立潟東小の児童らが原料となる「資源米」の稲刈りを行った。

 同市は食用に適さない資源米を混ぜたバイオマスプラスチック「ライスレジン」を開発した民間企業と連携。ライスレジン製の市指定ごみ袋を導入する。これにより、石油由来のプラスチック含有量が減るほか、焼却時の二酸化炭素排出量の削減が期待できる。市によると、市民がライスレジン製ごみ袋を利用することでCO2の排出を約10%抑制できるという。

 この日、同市西蒲区の水田で資源米として生産された黄金色の稲を中原八一市長と同小の児童38人らが鎌やコンバインで収穫した。参加した同小5年の岡本樹奈(しゅな)さん(10)は「見た目は普通のお米なのに生活に役立つと知った。(ごみ袋として)使うのが楽しみ」と話した。

 来春以降、導入するのは可燃ごみの市指定ごみ袋で容量20リットルの小サイズ(10枚入り200円)。今年度内に市年間消費量の約3分の1にあたる500万枚を製造する。ごみ袋の持ち手には稲穂がデザインされ、利用することで環境負担が軽減できるなどの説明書きが加わるという。

 稲刈りを終えた中原市長は「新潟市は(50年までに)ゼロカーボンシティーを目指している。コメが資源になることで二酸化炭素の排出量を削減できるので(利用に)協力してもらいたい」と呼び掛けた。自治体内で栽培した資源米を使って市指定ごみ袋を製造する取り組みは全国で初めて。2024年4月ごろからの販売を予定する。【内田帆ノ佳】

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